2013.09.30
夏の暑さも勢いが衰え、秋の気配があちらこちらに感じられるようになってきました。
先日、テレビのバラエティ番組で「どんな時に季節を感じるか?」というテーマが取り上げられていました。フジテレビ系の「ジェネレーション天国」という番組で、この番組は60歳以上(バナナ世代)、40歳代から50歳代(キウイ世代)、10歳代から30歳代(マンゴー世代)というように各世代を代表するゲストが複数出演して各々の世代の文化や嗜好について取り上げて世代間のギャップを伝えると同時に楽しんでしまおうといった番組です。
各世代を表している果物の選択が何となく意味不明というべきか、言い当て妙というべきか、面白いなと感じました。
丁度、私が番組を見始めたとき各々の世代がどんな時に季節を感じるかがテーマとなって、各世代のゲストからいろいろな意見が出てきました。
細かい点まではっきりと覚えているわけではないのですが要約すると年長組のバナナ世代は「植物や動物などの自然の変化を感じたとき」、中年のキウイ世代は「お店に並ぶ商品や食べ物から」例えばボージョレ―ヌーボーが発売されたとか、松茸が売り出されたとか、面白かったのはマクドナルドの月見バーガーで秋を感じるのだそうです。
そして若者世代のマンゴー世代はというと「コンビニの商品」といった具合、コンビニに「おでん」が並んだときとか栗のお菓子が陳列棚に並んだと時に秋を感じるのだそうです。
私自身はキウイ世代にあたるのですが、どちらかというと、このテーマについてはバナナ世代と同意見です。
草木の変化もそうですが、私は特に虫や動物の移り変わりに季節を感じます。
レンゲや菜の花の間を飛び回るモンシロチョウに春を感じ、騒がしく鳴き始めたカエルや蝉の声に夏を感じ、コオロギの声に秋を感じます。
そして高く、南を目指して移動を始める渡り鳥に冬の到来を感じます。皆さんはどんな時に季節の移り変わりを感じるでしょうか?
先の番組の話に戻りますがどんな時に季節を感じるかというと結局「毎日見ているものから季節を感じる」のではないでしょうか?
そしてそこには各世代の興味や嗜好、生活のリズムが如実に表れているように思います。
忙しく働く現役世代のキウイ世代は毎日立ち寄るお店や飲食店で季節を感じ、若いマンゴー世代が毎日行くところはやはりコンビニなのでしょう。
そもそも季節の移り変わりそのものが自然の一部だと思いますが、そこに目が向かず、他のことから季節を感じるということは私たちの生活が少しずつ自然から離れていってしまった証なのかもしれません。
私たちの祖先は自然をみつめ、そこから多くのことを学び、現在の豊かな生活の基礎を築いてきました。
あわただしく働く世代の私たちが、今一度自然と「共生」しているという自覚を持つことが求められているのではないでしょうか。